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TOHOHO日記
手のひらの記憶
2010.6.22
あっという間に6月も下旬に突入しました。
HO次号の発売日ももうまもなくです。

今回も、取材を通し何人もの素晴らしい人に出会い
たくさんの心に残るお話を聞かせていただけましたが
その中でも強く印象に残っているのが、南富良野の山奥で、
木のおもちゃ作りをしている岡田亘さんという方でした。

岡田さんのおもちゃは、丸くて愛らしいフォルムが
特徴で、なめらかで手触りがすばらしい。
手にした時には、「心地よい」という言葉が
一番しっくりくるような、そんなおもちゃです。


岡田さんは、自分は「手の記憶」「五感の記憶」ということを
とても大切に考えているんですよ、と言い、
「持ったときの感覚を、いつまでも手が覚えているような、
おもちゃを作りたい。将来、大人になって
このおもちゃのことを忘れても、
帰省時か何かに、ふとこのおもちゃを手にしたときに
『ああ、自分はこの感覚を知っている』と思い出して
もらえるような、そんな、体に記憶が刻まれるような
おもちゃを作っていきたいんです」と話してくれました。

手の記憶。耳に残る記憶。目の奥に焼き付けられた記憶。
どれもとてもよくわかる感覚のように思います。



岡田さんのおっしゃりたかったこととは
少々ずれているとは思いますが、
この話を聞きながら、高校時代に友人がノートに
書き留めてくれたある詩を思い出していました。

それは安浪雄嗣さんという人の詩で、
詩集はだいぶ前にすでに品切重版未定となっています。

安浪さんの詩もそうですが、
数多くの素晴らしい作品が使い捨てのように市場から消え、
子どもたちに伝えることができない状態であるのは
とても残念なことです。

以前、書籍制作に携わっていたときには、
よく考えていたことではあったのですが、
雑誌という、基本的に増刷はなく売り切れればそれっきり、
という世界にいるうちに、いつしか当たり前のような感覚に
なってしまい、何年も深くは考えずにいたことでした。

貴重なことを思い出させていただいたと感謝しています。



手のひら (作・安浪雄嗣)

会っているあいだは
何も知らなかった
そばにいるのが
こんなに
こんなに大事な人だと

手のひらだけが知っていて
手のひらだけが
たしかに感じていた

別れの駅で握手するあいだ
ふれているのが
こんなに
こんなにやさしい
人の心だと


▲作りかけの岡田さんの作品です。6月25日発売のHOにくわしく、岡田さんのことやその作品が掲載されています。ぜひご覧になってみてください!

(ひろみ)
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HOの別冊が発行されます!
2010.6.8
あっという間に完売した
「あなたの知らない函館案内」(VOL.31 6月号[4月24日発行])
http://www.toho-ho.jp/backnumber/

この号がいつものHOよりもちょっと小さく、
持ち運びが便利なサイズになって7/15発行します。

内容を再録するだけではなく、新情報をプラスして函館の
魅力をご紹介します。

買いそびれた方、すでに持っている方も、
コンパクトサイズなので旅行のお供として、
ぜひご活用ください。

保存版「あなたの知らない 函館案内」
定価500円(税込)
B5変形/128ページ/オールカラー
全道書店、コンビニエンスストア、東北・関東エリア主要書店で
発売

(編集部)
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北海道は外国?
2010.5.28
今回のはぐれカフェ特集で
「私のカフェタイム」コーナーに登場してくださった
お天気キャスターの菅井貴子さん(p87)。
取材会場になったのは、空の見えるカフェ・ド・ロマンでした


2階(上)の開放的な雰囲気とは違い、
1階(下)は森の中のような景色を楽しめます

毎朝天気予報をチェックしたり、撮影時がどんな天気なのかを調べたり…
普段の生活はもちろん、仕事でも気象予報士さんには大変お世話になっているだけに
その仕事についてうかがえる絶好の機会!
と思い、私は喜び勇んで(?)取材に向かいました。
まずびっくりしたのは、
「みなさんがテレビなんかでご覧になっている天気図っていうのは、
ごくごく一部、なんですよ。それぞれの時間ごとに天気図って20枚近くあるんです」
という菅井さんの言葉でした。
標高ごと、上空から地上までをタテに切った天気図などなど
膨大なデータが気象庁から送られてくるのだとか。
それらを検証し、数時間後の、あるいは明日の、そして一週間の天気を予報するそう。
菅井さんは、そのほかにも雲の流れの話など
素人の私にもわかりやすく説明してくださいました。
ちょっと聞いただけでも、大変なお仕事だということがひしひしと伝わってきて
「天気予報あたんないじゃん!」
なんて気軽に言っていた今までの自分が情けなくなったほどです。

菅井さんの予報士としてのキャリアのスタートは関東。
北海道は旅行などでたびたび訪れ、いつか住んでみたいと思っていたそうで、
札幌への赴任が決まったときは大喜びしたと嬉しそうにお話してくれました。
ところが、そのとき同業の先輩から
「北海道は日本だと思って行くなよ」
と言われたそうです。
「来てみて実感しました。北海道ってすごく予報が難しい。
それまでのキャリアで得た予測のセオリーみたいなものが、なかなか通用しないんです」

例えば、雪の予報。
湿気を含んだ関東の雪であれば、(簡単にいえば)雪雲の動きだけで
雪の降る地域を予測できるそうですが、
北海道の雪の場合は、軽くて風に飛ばされやすく、
雪雲の下で雪が降るということは、大変少ないのだとか。
天気図に示された雪雲の雪が、一体どこあたりまで飛んでいくのか
雲の動きに加えて、風の強さや方向なども深くかかわってきて
予測するのが大変難しく、今でも頭を悩ますところだそうです。
「本当に、北海道独特の天気っていうのがあるんですよ」

そうなのか〜。知らなかった〜。
天気の話をいろいろとうかがうたび、
なんだか世界が広がるようで、とても楽しい取材になりました。
北海道の天気の独自性については、菅井さんの著作本で詳しく触れられていますので
興味のある方は、ぜひ『なるほど!北海道の天気』(1300円 北海道新聞社出版)を
ご覧になってみてみください。
(エッセイ風になっていて、とっても楽しく読みやすいですよ)

さてさて
「気象予報士になって、空の見方って何か変わりましたか?」
という私の質問に
「雲の形について理屈っぽくなりました。あの雲、クジラみたい…
なんてメルヘンチックな想像はできなくなって、ちょっとさみしいかな」
と答えてくださった、かわいらしい(失礼?)菅井さんですが、
実は、見かけによらず、かなりアクティブなお方で、
結構な武勇伝(?)も聞かせていただきました。
その話はいずれ、また。

(みさと)
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噂の「づくめ団子」お試しあれ!
2010.4.1
3月25日に「HO」最新号が発売になりました。
みなさん、ご覧になっていただけましたでしょうか。
桜の名所とその土地で今しか食べられないおいしいものをドドンと紹介しております。
東京などではもう桜が咲いて、満開のところもあるとか。
ゆっくり到着する桜前線に乗り遅れないように、みなさんも「HO」を見てお花見計画を立ててくださいね。

かくいう私は、今年も円山公園の桜を楽しみにしています。
広い園内を歩きながら桜を眺めていると、心の中までピンク色になるよう。
そして、北海道神宮まで足をのばしお参りしたら、次は円山さんぽです。
円山はおいしいお店、おもしろいお店が多くて、何度行っても新たな発見のあるマチですね。
大好きなお店もいっぱいあるのですが、その中でも私のお薦めは本誌p109でもご紹介している「北の和菓子 四代 嘉心」さん!
箱いっぱいに敷き詰められたゴマの中から、もっちりとしたお団子を発掘していただく「づくめ団子」が評判のお店です。
誌面ではゴマの上に真っ白なお団子が乗った写真を使いましたが、実際のイメージとしてはこういう感じです……。



やわらか〜いお団子とたっぷりのゴマがなんともいえないコラボレーション!
このほんのり甘いゴマがまた絶品で、ゴマだけでも十分おいしくいただけます。
が、親切なことに、このゴマを使ったゴマ和えやゴマトーストなど調理法が一品書かれた紙が箱の中に入っているので、最後まで余すことなく食べきることができるのです。
一度で二度も三度もおいしいこのお団子、午前中で売り切れてしまうこともあるので、早めに行ってご購入くださいね。
なお、「納得のいく状態で提供したい」とのことで、ネット販売などはなく店頭のみの取り扱いです。

600円

くどさのない、飽きのこないおいしさは、他の商品でもいえることです。
創業当時から使用している型を使って作る落雁は、和三盆の上品な甘さがすっと口の中で溶けていきます。
どら焼きや大島饅頭も、生地はもちろんのこと中のあんがまた格別です。
ほどよい甘さがクセになり、ついつい「もうひとつだけ」と手が伸びてしまう……。
季節ごとの商品もあり、円山を訪れるたびにおじゃましてしまうお店なのです。

これからの季節は桜の花びらをかたどった愛らしい最中も人気です。
桜見物とともに、花より団子を楽しんでみませんか?



北の和菓子 四代 嘉心
札幌市中央区南2条西20丁目2-20
営業時間:9:00〜18:00
定休日:月曜、第2火曜(祝日の場合は翌日)

(しずか)
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家具工房santaroのHPが移転しました。
2010.3.29
HO30号p91に掲載しております、
家具工房santaroのホームページが
都合により移転しました。

現在は
http://www.santaroworks.net
です。
HPをご覧になる場合は、ご注意願います。

見るからに座り心地がよさそうな椅子や
使い勝手のよさそうな家具が、HP上でもご覧になれます。
ぜひ一度ご覧ください。


(編集部)
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