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TOHOHO日記
雄冬と古写真
2010.10.5
現在発売中のHO Vol.36のP.47で、黄金山のイチイ(石狩市浜益)の樹高を180mと間違って書いたのは私です。正しくは18m。大変申し訳ありませんでした。ご指摘くださった石狩市役所様、ありがとうございました。

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今回のHOで、私は「雄冬(オフユ)」のページを担当させていただきました。ここは個人的にも大好きな場所で、どうしようもなく落ち込んで元気になりたい時などによく訪れます。

このページを作るにあたっては、編集長から「昔の写真を入れたい。自分は、昔、新聞で国道開通以前の雄冬の写真を見たが、そこに写っていた車にはナンバーがなく『正式な道がないから、車の登録も不要で、ナンバーもついていなかった』という解説がついていた。ああいう写真を探してきなさい」という指令が出ていました。

最初にお電話をした増毛町役場の方は、どの部署の方もとても親切で、あちこち手を尽くして古写真を探してくださった上、貴重な雄冬海運のパンフレットやDVDと共に郵送してくださるなど、大変お世話になりました。(P72右下の小さな写真が増毛町役場ご提供の写真。増毛町の元陣屋・歴史資料館に展示されているようです)

それと並行して、ネット上でも雄冬の古写真を見つけ、撮影者の方にご連絡をしたところ、すぐに「ご協力しましょう」とお手持ちの写真をすべてお送りいただくことができました。これがP72の2枚の大きな写真です。この時の嬉しさといったらもう…。

なお、写真をご提供くださった東京の二村高史さんのホームページには、興味深い写真がたくさん掲載されています。私も東京・下町の出身で、ページ内の「東京 -昭和の風景-」にある写真には、まさに高校時代の通学路そのままの風景もたくさんあり、言葉にできないほどの懐かしさです。現在の様子と比べることのできる、とても素晴らしい作りになっているので、ぜひご覧になってみてください。

※二村高史さんのHP:二邑亭駄菓子のよろず話
http://www.dagashi.org/


このページに限らず、HOの誌面はいつもこんなふうに、直接お目にかかったこともないのに親身になって全力で協力してくださる多くの方々に支えられているのです。


さて。最初の編集長指令「国道開通以前の雄冬の、車の写真」についてです。二村さんのHPにある車の写真には、ナンバーが付いているような付いていないような? 微妙ですが、付いているように見えます。

今回、誌面にも登場してくださった雄冬の古老・金子さんによれば「村の人が車を持つようになったのは、国道開通の後。こっちのほうまで来るよその人はたいしていなかったから、最初のころは『まあバレないだろう』というずるい考えでほとんどみんな登録もせずにいたけれど(笑)、そのうちだんだん登録するようになってきた」とのことでした。

このほか、国道開通直後に雄冬まで行くには通行証が必要だった時期があったらしいという話が、とある場所から聞こえてきたこともあり、留萌開発局他に問い合わせましたが、結論としては、そのようなものはなかったようです。もしかしたら、国道開通以前に工事車両などに対して発行されたものだったのかもしれません。

何か知りたいことがある時、インターネットというのは本当に便利ですが、「あちこちに書かれてはいるけれど、元になるソースはおそらく1つに違いない」という事柄に出会うことがよくあります。その真偽を確認しようとすると壁に行きあたってしまい、ほとんどはそれ以上の確認ができないことばかりです。しっかりした根拠とともに記録に残すというのはとても大切なことだと改めて思います。


…というわけで、改めて、冒頭のような誤記は決してあってはならないわけであります。以後、心して自戒致します。


※誌面の都合で残念ながら載せることができなかった「雄冬海運のパンフレット」です。








(ひろみ)
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HALさんと湖
2010.9.21
だいぶ前の話になりますが、現在発売中のHO36号「チャントヤサイタベテル?」の号の取材で、HBCラジオの中野トムさんとご一緒し東川へ行きました。外からの移住者が多いことで知られる東川。大雪山麓の豊かな自然の中、しっかりした価値観を持ちながら自然体で生きる人が数多く住む、魅力的な町です。

8月の台風では大きな被害を受けたと聞き、とても心配な気持ちでいました。そんな時にいただいたのが、誌面にも登場してくださったHALアウトドアツアーズのアリッサさんからのメールです。


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HOを送っていただきましてありがとうございました。

24日の雨で、あの忠別川もまだ泥水状態。私たちは22日で忠別川コースは終了しましたが、旭川コースは被災地あとみたいになっていて、ゴール地点には根こそぎ運ばれた大木がいくつも駐車場の上にまで残されています。それほど増水したのです! 緑がきれいだったコースも、川が増水したため、草がなくなって、周りの木も枯れ、いろいろなゴミがながれてそこら中にまきついています。今思えば、ゴミを拾った時にあったビニールやなんだかんだ、引っかかっていたものは、過去に増水した時に運ばれてきたものだったのでしょう。

これだけ増水したことは、過去にもあまりない、ということです。このゴミ拾いは私たちだけではどうにもなりません。開発局に相談しようかと思っています。でも今はどうしようもないので、ツアーは再開しました。あるイミ、すごいものを見られるといえばそうなんですが。。。

でもダムと河川の周りが整備されているおかげで、住宅地は水害はなかったので、幸いです。10月には、(これまた災害地ですが)忠別湖でカヌーツアーをする予定です。旭岳など紅葉がきれいなのですが、ダムの水がまだまだ茶色なので、10月までにクリアになることを祈るばかりです。

なんだか近況報告になってしまいましたが、いろいろありがとうございました。取材はおにぎり食べたり、トムさんともお話できて楽しかったです! 暑い毎日ですが、お体にお気をつけください。


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先日、その後の様子はどうかな?と思い、メールをお送りしたところ、いただいたお返事はこのようなものでした。あの台風からもう3週間がたつというのにまだ川の水が濁っているだなんて、自然というのは本当にすごいですね。

紅葉の季節ももう間もなく。山に囲まれた湖でカヌー… どんなにか美しいことでしょう。行ってみたいな、行ってみようかな、なんて考えています。


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先日はメールをいただきまして、ありがとうございます。まだ忠別川、ダメですね。濁っています。ダムに土石などたまってしまってるんでしょうね。ダムもまだ濁ったままです。

一昨日に、通行止めだった唯一のダムへの町道が開通になったので、カヌーのシゴトもできそうです! これは、今の忠別湖畔の写真です(後ろに旭岳が見えます)。紅葉の頃は、周りがキレイです。

<中略>

忠別湖には行けなかったので、かなやま湖でカヌーの写真を撮りましたので、コレも。

こんなかんじで、気持ちよいです。ぜひプライベートででも、来て下さい!!


HAL Outdoor Tours(ハルアウトドアツアーズ)
http://www.halhokkaido.com
contact@halhokkaido.com
TEL:050-1459-8290



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かなやま湖でのカヌーの様子

現在の忠別湖


(ひろみ)
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芸術家の感性
2010.9.13
HO31号の「匠の手仕事」でご紹介させていただいた
ジュエリーアーティストの船木ゆずかさんの
個展が開催されます。

『SPIRAL ―螺旋―』
  船木ゆずか 作品展2010

 期間:9月8日(水)〜9月19日(日) 10:00〜18:00
    (最終日は〜16:00)
 会場:GALLERY 創(そう)
    (札幌市中央区南9条西6丁目1-36  011-562-7762)



さてさて、
「匠の手仕事」の取材は、普段は目に出来ないような道具や
作品が出来ていく過程を目の当たりにできて面白いです。
もちろん、耳慣れない用語が出てきたり、
複雑な製作過程を短時間ではなかなか理解できないこともあって
「難しいな」と感じることも多々ありますが、
それでも、取材が終わるとなんだか一つ新しい世界を知ったような気になって
(まあ、たいてい気のせいなのですが… 笑)
テンションがあがります。

恥ずかしながら、船木さんを取材することになって、
初めてアートジュエリーという世界の存在をはじめて知った私。
その上、普段装飾品とはあまり縁がないということもあって(残念ながら)、
話題にちゃんとついていけるかどうか、一抹の不安を覚えながらも
一方では、一体どんな作業が見られるのか、どんなお話が聞けるのかと
ワクワクしてアトリエを訪れました。

誌面でも書きましたが、船木さんの作品は植物の模って作るというのが
大きな特徴です。
その植物というのも、枯れてカッサカサになった花の額とか
種がはじけ飛んだ後の殻とか
きらびやかなイメージのあるジュエリーとはかけ離れたものばかり。
ジュエリーとその元になった植物を見せてもらった私は、そのあまりの変身ぶりに
「ええ〜、これが、これになるんですか?」と
目の玉をひんむいて、声が裏返ってしまうほどでした。
私たちが普段愛でている花や葉は、型をとるには軟らかかったり厚さがなさ過ぎたり
と、鋳金という手法には合わないこともあるそうですが、
それにしたって、この地味すぎるほど地味な植物の残骸(?失礼)が
一体どうやって作品になったのか…と思うと不思議ボルテージはマックスに。
「これは? こっちは? なんの植物ですか? どこで見つけたんですか?」
などと興味津々に、そして矢継ぎ早に質問する私に
船木さんは穏やかに、そして とても丁寧に答えてくれました。

「枯れた部分って図鑑を見てもほとんど載っていないんですよ。だから、
これ面白いなって思って作品にしてみても、
原型になった植物の名前がわからないことも多くって」と、船木さん。
そんな(一般的には注目されないような)目立たない植物の形を
ジュエリーにしようと発想する船木さんの感性って、やっぱり普通の人とは違うなぁ
「芸術家」だなぁと深く思った取材になりました。

以来、道端で立ち枯れている花の残骸なんかを見ると
「こういう景色も船木さんの目を通したら、キラキラ輝いた宝みたいに見えるのかも」
と思い、色のない植物でさえもなんだか突然彩り豊かに見えたりするから不思議です。

船木さん曰く「デザイン画は書かずに、模ったパーツを“増殖”させて作る」作品は、
小さなパーツが一つ一つ今もゆっくり増殖し続けているような
そんな力強い印象を受けるものばかりでした。
実際の作品を目にしたらそのエネルギーをしっかり感じる事ができると思います。
お時間のあるかたは、ぜひ個展へ足を運んでみてください。
「装飾品は特に興味ない…」とおっしゃる方も、きっと楽しめると思いますよ。

(みさと)
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ポプラ並木
2010.8.31
会社には毎日たくさんの電話がかかってきます。
こっそり居留守を使いたくなるような電話も多々あるのですが(←たいていは自業自得)、心温まるお電話をいただくことも多く、そんな時には「この会社で仕事をしていてよかった」と改めて思います。

先日は、青森県の方からこんなお電話をいただきました。

「昨年北海道旅行をした時に、北海道大学のポプラ並木を訪ねた。その時の写真がとても印象深いものに撮れたので、ぜひ見てほしい」

そしてお送りいただいたのが、このメールとお写真です。

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こんばんは! 先日お電話いたしました、青森の齊藤といいます。
早速お言葉に甘えて写真をお送り致します。

私は青森で田舎ですが、北海道大学の敷地の大きさは、行ってみてわかりました。本当に広いんですね! 北海道の雄大さが、地元の方々のおおらかさが分かるような気がしました。

実は昨年、ポプラ並木を見学に行きました。並木の前にお知らせ版がありました。安全のため通路には入れないということでした。木が古くなり数本倒れて伐採されたとか・・・。

ポプラ並木も時間がたったのかと、時代を感じていたところに、はっきりわかりませんが、農学部の学生さんかと思われますが、青と赤の服を着て、リヤカーを引いて並木の中に入って行きました。あまりにも懐かしく何とも言えない風景に思わずシャッターを切りました。その1枚です。

家に帰ってから、大きく印刷し、部屋に飾っておいたところ、遊びに来る方も「こんな写真がよくとれたねー」と言って印刷していきます。

みんなが、昔の時代をおもっているのか…と感じました。レトロの感じが・・・。

今年の8月17日にも、東京から来た方が、ぜひほしいと言って印刷して持って行きました。

北海道の人はいつも見慣れているかもしれませんが、私は本当に懐かしく、見ていても飽きない1枚です。


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ポプラ並木がまるでタイムトンネルのような、懐かしくやわらかな色合いのこの写真。ゴロゴロと響く車輪の音や枝を揺らす風の音が聞こえてきそうで、いつまでも眺めていたくなるように感じます。

ところで、齊藤さんはこのメールと一緒に、青森県田舎舘(いなかだて)村の「田んぼアート」の写真も送ってくださいました。それがこれです。


今年の8月17日に見学なさったときに撮影されたものだそうです。

偶然なのですが、実は、現在発売中のHO「チャントヤサイタベテル?」P74でも、旭川の田んぼアートを紹介しているのですが、もうご覧いただけたでしょうか?

齊藤さんの写真と、この写真を何度も見比べて「この2つの違いは、歴史と伝統ある本州のアートと、型にはまらず若々しい北海道のアートとの違いなのかな?」と、とても興味深く感じました。

この夏はただならぬ暑さで、外で仕事をされる方の苦労は察するにあまりあります。しかももう9月の声を聞くと言うのに、この暑さはいっこうに収まりそうにありません。青森の畑も、旭川の畑も、今はどんな色を見せてくれているのでしょう。まもなく迎える実りの時期。農業に携わる皆さんのご苦労と思いが実る、豊かな季節となりますように。

青森の齊藤さん、ありがとうございました。

(ひろみ)
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いい町旅気分
2010.8.9
みなさん、突然ですがいったいここはどこでしょう?


今回、私は取材でこの町を訪れ、この景色にがっしりと心をつかまれてしまいました。
田園風景にぽつんと建つ建物。
札幌にいるとなかなか見られない風景ですよね。
でも北海道にはこんな素敵な風景がたくさんあります。
こんな景色、空気感に触れた瞬間がもっとも「北海道大好き」と思える時です。

そんな空気の中に溶け込むように建つこのお店では、この素敵な空間を外部から来た私たちにもおしみなく提供してくれるのです!

ここに住む方たちは、きっと自分たちがとても気持ちよく、素敵な時間を過ごしていることもわかっていらっしゃるのだろうなと思います。じゃないと人に紹介したりできませんものね。

そして今度は、またちょっと違う溶け込み方で、この町に住む方にお会いしました。

こんな怪しい看板が建つこの広場で、その人はこの謎の物体に情熱を注いでいます!

“謎の物体”なんて言ってしまいましたが、これには日本の農業の将来がかかっているかもしれません!ここの社長さんはおもしろおかしく、そしてどこまでが本当でどこからが嘘なのかわからない口調で私たちに語ってくれました。私もいまだに何が嘘で何が本当だったのかわかりません(笑)

でもきっと熱い男には間違いない!
話好きで、やたら気前がいい!(スキンシップも多いようですが…笑)
少し怪しい香りもしますが、この人が何をするのか見ていたい、ちょっと参加してみたくなる、そんな気持ちになってしまいます。

とにかく今回訪れたこの場所、いい人すぎて大丈夫?というくらい素敵な人々が住んでいます。そしてみなさんに共通するのは「この地が好き」ということ。
それがひしひしと伝わってくるし、私もここが大好きになりました。


さあみなさん、ここがどこだか気になるでしょう!
次回のHOでたっぷりとお届けできるので、ぜひぜひお手にとって見てくださいね!
そしてできればぜひ実際に訪れてみてください!
こんな素敵な景色に出会えるに違いありません。


8月25日発売のHO 10月号をお楽しみに!!

(まなみ)
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