HO 1月号(vol.38)のP158〜P177の日帰り温泉無料パスポートの左上にある文字が 「日帰り温泉半額クーポン」になっておりますが、 これは「日帰り温泉無料パスポート」の間違えです。 紛らわしい記載になってしまい、大変申し訳ございません。
読者の皆さま、また関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたこと 深くお詫び申し上げます。 |
以前、HO vol33「もうひとつの富良野・美瑛」、別HO「みんなパンが大好き」 の取材でお世話になった 富良野の「石窯パン アイム」さんより、クリスマスなどに食べられるドイツの代表的なお菓子・シュトーレンが届きました。
↑本当はこれの倍の大きさがあったのですが、あまりにおいしそうだったのですぐに切り分けて、みんなでおいしくいただいてしまいました…。店頭では1000円で販売中
アイムの店主・宮澤功さんとは、お手紙やお電話で「ぜひまた伺わせてください」と何度もお話していたのですが、中々行くことができず…。 先月、ようやく再訪することができました。
宮澤さんが作るパンは、ストーブの上で焼く、昔ながらの餅をイメージしているそうで 「少し苦いかな?」と思うほど、パンの表面は黒々としているのですが、 皮がバリバリと香ばしく、苦味はありません。そして中はふ〜わふわなんです。 そんなアイムのパンが食べられるのはもちろん、 久しぶりに功さん・礼子さん夫妻にお会いできることを 私はとても楽しみにしていたのです。
森の中にポツリとたたずむ店の雰囲気は、何度見てもドキドキワクワク。 童話「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる「お菓子の家」が実在するとしたら、こういう場所にあるんだろうなあ〜 という所にあります。(御料線をプリンスホテル方面に向かうと見える小さな看板が目印) やや緊張しながらドアを開けると、 Tシャツ姿の宮澤さんが、うれしそうに迎えてくれる…と思いきや
「ガチャ」
宮澤さん「お!いらっしゃい!」
私「宮澤さん!ご無沙汰しています。お元気そうでよかったです^^」
宮澤さん「わはは、えーっと、え?またまた、初めて来たくせに(笑)」
私「またまた、宮澤さんこそ冗談はやめてくださいよ〜」
宮澤さん「いやいや本当に分からん(笑)」
ズルーっと転びそうになるのを堪えつつ、
私「以前、HOという雑誌の取材でお邪魔させていただいた…あの、宮澤さんが柳原加奈子さんに似ているとおっしゃった…」
宮澤さん「あー!あの時の!なんか全然雰囲気違うから分からなかったよ!眼鏡かけてなかったっけ?」
すかさず眼鏡をかけると、すっかり思い出してくださったようで、一安心です。ホッ…
それから宮澤さん夫妻と、最近は富良野の朝市でパンを販売していること、東京からも取材が来たこと、秋冬のみ販売しているボルシチに使うビーツがなかなか手に入らなくて苦労したことなどなど、ユーモアたっぷりの宮澤さん節全開で、楽しいお話をたくさん聞かせてもらいました。
今月発売のHO vol38「麺喰らう旅 第二弾」の中に「店主に会いたい」というくくりがあるのですが、 石窯パン アイムも、まさに「店主に会いたい!」と思わせてくれる、温かなお店です。 (取材に伺った時もそうだったのですが、この時も常連さんが次々に訪れて、皆一様にパンを片手にニコニコと帰っていきました)
雪が積もっても桜が咲いても、また元気をもらいに行かせてください。
「パクッ こ…これはうまい!」 ※宮澤さんからいただいたこのニワトリは、富良野の作家さんが木で作ったものだそうです。大切にします。
石窯パン アイム 富良野市下御料 電話:0167・22・0147←(ふうふう おいしいな) 営業時間:10:00〜日没 定休日:不定休
(みほ)
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11月24日発売の「HO Vo.38 P141 インフォメーション」に掲載されている「ベントス・ジンベイ(株式会社アイチフーズ)の特製おせち」に関して訂正がございます。
誌面には「札幌市内なら配達可能」と記載されておりますが、正しくは「配達は不可」です。
このようなあってはならない誤記述をし、ベントス・ジンベイ様、読者の皆様に大きなご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
(編集部) |
街は少しずつクリスマスムードが漂ってきていますね。 気づけば、あと一カ月で年末です。
皆さんはふだん、ペットボトルのキャップはどうされていますか? 「そのまま燃えないゴミ、資源ゴミに捨てている」 「一応取っておいてはいるけれど、どうすれば良いか分からない…」 そんな方もあるいはいらっしゃるかもしれません。
シェラトンホテル札幌では、 2010.11.3(水)〜2010.12.25(土)の期間中 透明な巨大ツリーのケースにペットボトルのキャップを入れて完成させる 「エコキャップツリー」を1階のロビー中央に展示しています。
初日だけで、なんと1万個も集まったそうです!
キャップをプラスチック製品用素材に再資源化し、 それらを売却することにより得た利益は、世界の子どもたちの命を救うワクチン購入のため、NPO法人世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)に寄付されます。
キャップ400個が集まれば一人分のワクチンが購入でき、 更にキャップを焼却に伴うCO2排出量を3150グラムも減らすことができるんです。
どなたでも参加できるイベントなので、ボトルキャップを捨ててしまう前に エコキャップツリーを完成させてみませんか?
ツリーはホテルのロビー中央にあるので キャップを入れるだけでも気軽に訪れることができますが、 「HO」の日帰り温泉クーポンを利用したり、 ホテル1階のベーカリーショップ ノースクレスト(営業時間:7:00〜19:00) にて12月25日まで限定販売している、イチゴと生クリームたっぷりのクリスマスケーキ「ノエルの森」のほか、12月1日から発売する、オリジナルシュトーレンとツリーや長靴をかたどった可愛らしいクッキーを味わうのもお薦めです。
話は変わりますが、 4人家族の場合、入浴時に排出されるCO2の年間量はおよそ1トン(!)にも上るそう。 でも、多くの人が月に1回でも銭湯や温泉を利用することでCO2の排出が削減でき、温暖化が防げます。 みんなで一つのお風呂に入れば、エネルギーも水も無駄なくシェアできるからだそうです。
エコキャップ運動に参加して温泉も入れば、 心も体もポカポカ、みんなニコニコになれちゃいますね(*´∀`*)
シェラトンホテル札幌 札幌市厚別区厚別中央2条5丁目5-25 電話:011・895・8811 http://www.sheraton-sapporo.com/
(みほ)
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10月28日、紀伊国屋書店札幌本店1階にて ドキュメンタリー映画「うまれる」の企画・監督・撮影の豪田トモさんと、 ドキュメンタリー漫画「義男の空」の制作、出版元である(有)エアーダイブ代表の田中宏明さんが、 書籍「うまれる」と「義男の空」最新刊の出版を記念したトークライブ 〜うまれるということ、家族ということ〜を開催しました。
※「義男の空」は、田中さんの次男が「水頭症」という難病にかかったことから出会った、とまこまい脳神経外科の小児脳外科医・高橋義男さんと、家族の物語を描くドキュメンタリー漫画。2008年に第1巻を自費出版。道内50店舗の扱いから、自らが行脚し、現在最新刊の第4巻は全国約360店舗に拡大中。毎刊売上部数を伸ばしている話題の一冊です。
左が「うまれる」の監督、著者・豪田トモさん、右が「義男の空」の著者・田中宏明さん ともに1973年生まれで、作品で“生”のテーマを扱うなど共通点も多い二人
自分は愛されているんだろうか… 自分は本当にこの両親の子どもなのだろうか… 物心付いた時からそう思っていたという豪田さん。
「両親は不仲だった上、弟が障がいを持ってうまれたこともあり、 母親は弟のことで精一杯、父親は仕事で精一杯。 だから、僕は親の愛情というものを知らずに育った気がしていました。 自分の存在価値が分からなくなり、結婚や子どもを持つことに 全く夢を描けませんでした」 といいます。
ところが3年前のある日、仕事で撮影を頼まれた産婦人科医の池上明先生の講演会で、 「3歳前後の子どもの30%に『胎内記憶』がある」 「赤ちゃんは雲の上で親を選んで生まれてくる」 という話を聞き、 「自分は好きで生まれてきたんじゃない」し、 「子どもは親を選べない」と思っていた豪田さんは 驚きと大きな感動で、しばらく手の震えが止まりませんでした。 そして、『うまれる』ということを映画にしたい と思ったのが、この映画を作るきっかけになったそう。
「それから3年あまり、何十組ものご家族、ご夫婦を取材・撮影させていただきましたが、 妊娠・出産のことを知れば知るほど、その奥深さと神秘さに圧倒されました。 映画作りを始めてから、両親との関係は劇的に良くなり、 30年以上かかったけれど、やっと『家族』になれたような気がしました。 親に対して否定的な感情を抱いている人、仲違いをしている親子、 子どもを産み育てることを躊躇している方など世の中には様々な葛藤を お持ちの方がいらっしゃると思います。 そんな方たちに、僕が得たポジティブな変化が訪れたら… そう願いながら、カメラを回し続けました」。
そして、この映画には、4つのご夫婦が登場します。 ●両親の不仲、虐待の経験から親になることを戸惑う夫婦 ●完治しない障がいを持つ子を育てる夫婦 ●出産予定日に我が子を失った夫婦 ●子を望んだものの授からない人生を受け入れた夫婦
思わず目を背けたくなるような、心がギュッとなる場面もいくつかありました。 でも、どのご夫婦も、観ている私たちがハッピーになるくらい堂々とした素敵な笑顔なのです。
「どれも重いテーマだったため、暗くしようと思えばいくらでもできたのですが、 観終わった後は、映画館をスキップしながら帰れるようなポジティブな作品にしたくて。 僕が運営しているHPで出演してくださるご夫婦の募集をかけたら、200組もの応募があったんですよ。中には海外の方もいらっしゃいました」と監督。
ここで約40分間のトークライブが終わり、合同記者会見に移ります。 せっかくの機会なので、思い切って監督に質問をさせていただきました!
「ご…豪田さんは、今まで数多くの出産に立ち会ってこられたとのことですが、中でも一番思い出深いシーンなどは、ありましたか?」
こんな私のつたない質問にも、豪田監督は快く答えてくださいました。
「ん〜と、答えになっていないかもしれないのですが… 僕のパートナーが、涙ぐみながら『これ見て』って、小さなエコー写真を見せてくれたことです。仕事で出産に立ち会うのはもちろんとても感動しますが、1番は決められません。 でも、自分の子どもができたと知った時は本当に、純粋にうれしかったですね。 …こんな答えで大丈夫ですか?(笑)
最後に、 児童虐待や育児放棄などの暗いニュースが多いこんな時代だからこそ、 原点に返ってこの映画を観て欲しいと思います。 うんでくれて、ありがとう。 うまれてきてくれて、ありがとう。 全身の細胞全部で、そう感じていただけたらうれしいです」
と、ニコニコ話す豪田さんをはじめ、 会場は終始穏やかな空気で包まれていました。
映画「うまれる」は 11月20日(土)シアターキノにて公開されます。 http://www.umareru.jp/
ここだけの話ですが、この映画を観た日の夜は 妙に父と母にベタベタしちゃいました(「何言ってんだ早く寝ろ」と軽くあしらわれましたが…シュン) 私を産み、ここまで育ててくれた両親に感謝です。 「うまれる」って、素晴らしい。 そう思わせてくれた104分でした。
(みほ)
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