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TOHOHO日記
小樽と石川啄木(6月16日小樽啄木忌開催)
2012.6.4
5月25日発売のHOは小樽の特集。札幌在住の私にとってはお隣の町、いつでも気軽に遊びに行ける大好きな町ではありますが、こうして取材対象にしてみると知らないことばかり。手宮廃線跡の雑草たちの表情の豊かさや、貴重な仏像・建物を持ち花に囲まれた美しいお寺が多いことも驚きでした。

今回「小樽文学散歩・石川啄木」のページでは小樽啄木会・会長水口忠先生に多大なご協力をいただきました。正直、20代のころに啄木の奥さんの伝記「石川節子 愛の永遠を信じたく候」(澤地久枝・文春文庫)を読んで以来「こんなひどい男がいるなんて!」と、大の啄木嫌いでいた私でした。結婚式をすっぽかした位ならまだしも、仕事は続かないわ、生涯借金を重ねるわ、友人たちがようやく工面してくれたお金で芸者遊びをしたり車夫にチップをはずんだり花を買ったり…。家族が食べるものも着るものもなく借金取りに追いかけられている時に、乗り物に乗る時は一等か特等、そしてお姑さんばかり大事にして奥さんに暴言を吐いて、奥さんの不倫まで疑って、もしもこれが娘の婿さんだったらクビに縄を付けてでも娘を家に連れ戻すと思います! 裕福な家に生まれ、啄木と結婚したからこそ貧困と病気に苦しんだのに、それでも「私は君を夫とせし故に幸福なりと信じ、且つよろこび居候」「吾れはあく迄愛の永遠性なると言ふ事を信じ度候」と、啄木を支え続けた節子さんの素晴らしいこと。

そんなわけで、小樽との関わりについても「啄木が小樽にいたのは4カ月弱。それも『かなしきは小樽の町よ…』なんて無礼な歌を詠んだ挙句、会社で子どもじみたケンカをしてクビになり釧路に去ってしまったではないか。啄木、啄木と今も慕うなんてどうかしている」くらいに思っていました。



水口先生にお会いして、挨拶も早々に質問したのもそのこと! 「こんなひどい男、いないと思うんです。ありえません! なのに皆さんはどうしていまだに慕うんですか?!」。…無礼にもほどがありますねえ。それでも水口先生は怒ることもなく、穏やかに笑って「そうですねえ。人格者とは言えませんね。でもね、彼の歌を読んで、素晴らしいと思いませんか。目の前に情景が広がるようじゃありませんか。そして、歌だけでなく評論も本当に素晴らしいものを残しているんですよ。大逆事件に関する評論も、あの若さであの知識、先見性、論理。確かに借金と女性関係のことはね、言い逃れはできませんけれどね。でも、その借金も彼は本当に返す気があったんですよ。いつかは世に認められたらきちんと返そうと、1円残らず借金を書き留めています。26歳、志半ばでなくなりましたけれど残念なことですよね」。 …先生のおっしゃる通り、啄木がただのダメンズで誰からも嫌われていたら、その作品が死後100年を経て愛されることなどないと思います。人並み外れた感性と才能を持った天才だった故に、啄木も生きづらさに苦しんていたのでしょうか。もう一度、素直な気持ちで啄木の歌集を読み返してみようかなと思うようになりました。

さて、石川啄木が亡くなったのは4月13日ですが、小樽啄木会では毎年5月第2土曜日に啄木忌を行っています。これは、命日の4月中旬はまだ雪が残り水天宮などへの参拝がしにくいことと、東京で桜が咲くころに亡くなった啄木をしのび、小樽での桜の時季に合わせたのだそうです。100回忌に当たる今年はさらに1カ月遅らせ、6月16日、小樽文学館での「石川啄木没後100年『小樽啄木忌の集い』記念講演」と合わせて開催されます。

参加費として1000円が必要ですが、参加者には「風のごとくに 小樽の啄木」(小樽啄木会編・定価1000円)という冊子が配られるので、実質的には無料となっています。この「風のごとくに 小樽の啄木」、本当に素晴らしいです! 啄木が小樽時代に残したあまりに人間くさい日記や手紙の原文とその説明、明治後期の小樽のたくさんの写真や歴史背景の説明が盛り込まれ、啄木に興味のない人でも面白く読み進められる内容でお薦め度120%の保証付きです!


●「石川啄木没後100年『小樽啄木忌の集い』記念講演」のお知らせ
6月16日(土)14:00〜
市立小樽文学館・美術館1階研修室
(小樽市色内1丁目9-5/電話:0134・32・2388)
※参加費1000円(文学アルバム「風のごとくに 小樽の啄木」を含む)
※事前申込不要。直接会場へ。

●市立小樽文学館では現在、企画展「没後100年 石川啄木と小樽啄木会展」を開催中(7月8日まで)。高田紅果ら小樽啄木会の活動を中心に、啄木と地域文化運動の関わりを振り返る。入館料:一般300円、高校生・小樽市在住の70歳以上の方150円、中学生以下無料



(ひろみ)
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5月25(金)・26日(土)・27日(日)はLOPPIS(ロッピス) へGO!
2012.5.23
5月最後の週末は、LOPPIS(ロッピス)へ! LOPPISは今回で4回目となる週末マーケット。今年は「旅 trip」をテーマに開催されますよー! 世界中から集めたインテリアや雑貨、カフェ、ベーカリー、クラフト作品など、さまざまな物・さまざまな人との交流が楽しめるのが魅力。
世界的に活躍する話題の作家の作品や、札幌では手に入らないグッズも集結。
昨年に引き続き東日本大震災チャリティーマーケットも開催されますよ。

第3回開催の様子

会場:札幌市中央区北3条東5丁目5 岩佐ビル 1F 
日時:5月25日(金)〜27日(日)
   11:00〜19:00 (最終日は17:00まで)
<参加予定店舗>
インテリア・雑貨:スーク札幌、メトロクス札幌、ピッコリーナ、プレッセ、アノラックシティ、ゾーイデザイン、トロニカ書店、ポトボ、カナタアートショップ、ヴァーサ、アンプラグド、アンティメルクールベサニー、グッドニュース札幌、プニデコ、ドロップアラウンド
フード:ピピン、寿珈琲、建築とカフェカンナ、ドロッピエ、エルダー、チルアウトクック、クリームティ、シードベーグル、チムチム食堂、ポトリベーカリー

LOPPIS
http://www.loppis-sapporo.jp/

(わっか)
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歌志内市郷土館ゆめつむぎで 「子どもの記憶」開催中!
2012.5.1
今年はずいぶんゆっくりな春の訪れとなりましたが、その分、暖かくなり始めたら一気に春本番の陽気になりましたね。連休前半となったこの週末は、あちこちで美しいコブシやツツジを見ることができたし、今朝は気の早い桜がポツリポツリと花を開いていました。

連休後半はお天気が崩れるようですが、お出かけ先はお決まりでしょうか。

歌志内市郷土館ゆめつむぎでは、特別展「子どもの記憶」を4月28日〜6月3日の会期で開催中です。1960年代の高度成長期に大流行したプラモデルを特集するほか、芦別在住のプロモデラーPOOH熊谷さんの「ガンプラ」も多数展示され、パッチやメンコなど懐かしい紙玩具や、テレビゲームに至る電子玩具、時代を超えて愛されるヒーロー人形なども展示されます。1960年代の玩具や生活用品の展示を通し、大人たちには懐かしさを、子ども達には新鮮な驚きを提供し、親子の間の会話もいっそう弾む内容となっています。








特別展以外にも、炭鉱関係の写真や実物資料、歌志内出身の作家・高橋揆一郎氏に関する資料など、常設展も充実した「ゆめつむぎ」は、ぜひもっと知っていただきたい場所の一つです!


歌志内市郷土館ゆめつむぎ

歌志内市字本町1027-1
電話:0125・43・2131
開館時間:9:00〜17:00
休館日:月曜、火曜、祝日の翌日
http://www4.ocn.ne.jp/~kyodokan/


ところで、歌志内といえば先日の土砂崩れで被害の報道がありましたが、市役所の方にうかがったところ、5月1日現在、砂川から歌志内に入る焼山線経由ならばまったく問題なしとのことです(上砂川から歌志内に向かう文殊峠は通行止め)。歌志内には「うたしないチロルの湯」というとても気持ちのよい温泉もあり、そのお隣の道の駅のレストランでは歌志内名物の「なんこ」(馬ホルモン)、地鶏、漬け物なども用意されています。連休のお出かけ先に、ぜひご検討くださいね。

(ひろみ)
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HO55号 informaionのお詫び
2012.4.26
5月25日に発売になったHO55号 秘密の函館のP146、
informationの記事の中に間違いがありました。
上段右の「琴似透析クリニック」は、
「琴似腎臓内科・泌尿器科」が正しい病院名です。

関係者の皆さま、読者の皆さまにご迷惑をおかけしましたこと、
この場をお借りしてお詫び申し上げます。

(編集部)
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民野宏之展「1977-2012」会期延長のお知らせ!
2012.4.2
“現在発売中のHO54「札幌はぐれ本」のインフォメーションでご紹介した「民野宏之展」が、好評につき会期延長(6月30日まで)となりました!”


…と、いうお知らせをいただいて、ランチがてら「民野宏之展」会場であるクロスホテル札幌のミートラウンジさん(2階)におじゃましてきました。

落とし気味の照明と自然光が心地よいラウンジで、民野さんの絵に囲まれてのランチタイムは至福のひと時。年度替わりで、少々かさついていた心を穏やかに癒やしてくれました。

ちなみにミートラウンジのランチは、こ〜〜〜んなに!野菜たっぷりのサラダプレート(スープ、デザート付き1000円。コーヒー200円)。サラダやマリネ、蒸し煮など、いろいろな調理法で野菜をいただけます。食後のデザートも、上品で可憐で食べてしまうのがもったいないくらい。もちろんお味もくどくなく、メリハリのある爽やかな味わいで「素晴らしい」の一言です。なお、このミートラウンジ、ランチタイム終了後はスイーツを中心としたカフェタイム、夜はバーに変身し、時間帯によって違った楽しみ方をさせてくれます。

民野さんの絵は、ミートラウンジを中心に、ホテル内に約20点が飾られています。間もなく訪れる春に合わせ、作品の入れ替えも予定されているとのこと。すでにご来館された方もまだの方も、ぜひ訪れてみてくださいね!

●民野宏之展「1997-2012」
会期:(開催中)〜6月30日(土)
会場:クロスホテル札幌(札幌市中央区北2条西2丁目)
主宰:クロスホテル札幌(企画部 TEL.011・272・0051)
キュレーション:クラークギャラリー+SHIFT
協力:まちなかアート、株式会社正文舎
http://crossmet.jp/sapporo/


●まちなかアート
http://twitter.com/machinakaart/
http://machinakaart.com/(近日公開予定)


(ひろみ)
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