「ニセコ カレー小屋」お詫びと訂正です
HO Vol.25 P.84に誤りがあります。 ニセコ カリー小屋さんの電話番号です。
(誤)0136・26・3688 (正)0136・23・3688
ご迷惑をおかけいたしました。 カリー小屋様、読者の皆様に深くお詫び申し上げます。
=========================================================
札幌ではここしばらく蒸し暑くはっきりしないお天気が続いていますが、今朝、会社には素敵な贈り物が届きました。
HO25号で取材した「ニセコ カリー小屋」さんからです。箱には、取材・掲載のお礼のご丁寧なお手紙とともに、たくさんのニセコサイダーが入っていました。カリー小屋オーナーの三好ご夫妻の温かなお気持ちと、ニセコの爽やかな空気までが同封されているようで、嬉しさいっぱいの朝になりました。
さっそくお礼の電話を、とHOの誌面をみながら電話をしました。
…が、あろうことか、通じないのです。
いただいた荷物の送り状と付き合わせ、局番が間違っていることに気付きました。
本当に申し訳ないことをしてしまったと、目の前が真っ暗になりました。あってはならない不注意に、なんとお詫びをすればよいのか言葉もありません。
お料理も、立地も、店内の雰囲気も、窓からの景色も、そして店スタッフのお人柄も、すべてが素晴らしいお店で、ぜひ多くの方に訪れてほしいと、心から推薦できるお店なのに、なんということをしてしまったのか…。この反省を深く胸に刻み、今後決して繰り返さないようにしようと思います。
カリー小屋の皆様、読者の皆様、本当に申し訳ありませんでした。
●ニセコ カリー小屋
倶知安町ニセコ高原ひらふ山田74 電話:0136・23・3688 営業時間:11:30〜15:00(土日祝は〜16:00) ※売り切れ次第終了 定休日:火・金曜を中心に不定休 http://www4.ocn.ne.jp/~niseko/
(ひろみ) |
先日、HO24号の「うちの看板娘」に登場してくださった牧口商店の牧口さんからお電話をいただきました。
「HOにのせていただいたことを看板にしたいと思って、こんな文を考えてみたのだけれど、おかしくはないだろうか」とのことで、「この文とこの文とでは、どちらを先に書くのがよいだろうか」「この言葉とこの言葉とでは、どちらを使うのがよいだろうか」と、1文1文に丁寧に気をつかっていただいて、恐縮してしまうほどでした。
そして先週、ついに「看板、できたんですよ」とのお電話をいただき、日曜日の昨日、子どもたちを連れて見せていただきに行ってきました。おそらく、何晩も夜遅くまで睡眠時間をけずって何度も書き直し、完成させてくださったのだと思います。
コトバに関わる仕事について10数年。「文章を書く」ということや「言葉を選ぶ」というに対し、こんなにも丁寧に気をつかい、読む人・書かれる人のことを思いながら、文を書いたことはなかった、と、これまでの自分自身を振り返り、深く反省した一日でした。
江別2番通り名物「牧口商店の看板」には、とてつもない労力と時間がかかり、そして愛情が込められているのです。
牧口さんの果物や野菜は、品数は多くはありませんが、どれも本当に甘くておいしくて品質のよいものばかり。
帰りがけ、「お土産に」とお花を持たせてくれました。大きなプランターにお花が5株。「お父さん、お母さん(私)、お姉ちゃん、妹ちゃん、そして、江別のばあちゃんよ」。つまり、私一家の分と、牧口さんの分を1鉢に植えてくださったのです。枯らすことなく大切に育てようと思います。
牧口商店 江別市本町20-11 電話:011-383-3108 営業時間:7:00頃〜19:00頃、日曜を中心に不定休
(ひろみ) |
HO vol.24、まもなく発売になります。夏に向かうこの季節にふさしく、「海」にまつわる特集です。書店やコンビニで見かけられた方はぜひ、手にとってみていただけたら嬉しいです。
今回、私は「様似」に取材に行かせていただきました。
急な日程で、あちこちで無理な取材のお願いをしたため、札幌出発朝5時、という少々ハードな旅でしたが、晩春の日高の海は本当に素晴らしいものでした。
道すがらあちこちで見られた風景。「いつしかに春の名残となりにけり昆布干場のたんぽぽの花」という白秋の句そのままを思わせるのどかな世界でした
「『浦河は知ってる、えりもも知ってる、でも、様似は知らない』。そんな人が多いんです、親子岩やエンルム岬などが浮かぶ美しい海も、素晴らしいアポイの屋まもあるのに」と言った方がいましたが、まったく同感です。
そんな美しい景観をとらえようとするカメラマン氏。靴が濡れるとか、落ちたら危ないなんてことは一切考えず突進する姿には、いつも感心させられます。
いくつかの取材先の中でも、特に印象に残っているのが、この2つです。
1つめは「様似山道」。様似町東部に、危険な海岸沿いの道をさけるため、山を開削して造られた約7キロの古道なのですが、実は、この道を「見つける」のにかなりの苦労をしました。「入口がない」「ここを登れるわけがない」「これが道であるわけがない」。それほど険しい道なのです。比較的わかりやすい西側の入り口では…。
けれど、町の方に聞いたところ、「確かに険しいし、片道4時間ほどかかるが、実に気持ちがよい」とのこと。いつか必ず踏破してみたいと思います。
もう一つ、忘れられないのが等じゅ院さんです。200年以上の歴史を持つ由緒あるお寺。本堂こそ新しいものの、さまざまな文化財を所蔵され、敷地に入るだけで背筋が伸びるような、不思議な気高さがありました。
ご住職一家は皆さん親切で思いやりがあり、博識でお話も上手で、なるほど長年古刹を守って来られた方たちは品格が違うと深くうなずかされました。
本堂に通され、出していただいたのは…。えっ、お抹茶? し、しかもこの器は。さすが江戸幕府直轄の三官寺筆頭です
ところで、取材を終えて出社すると、机の上に1通の手紙が。
今回、取材をお願いしたのですが、お受けいただくことができなかった様似の「駅前民宿」の女将さんからでした。
手作りの美しい便せんに、取材を断ったことを丁寧に詫びてくださっって、「夫婦2人で営む小さな宿であり、雑誌に載ったことで、お客様に迷惑をかけるようなことになってはいけないから」という理由を、丁寧に、思いやりあふれる言葉でつづってくださっていました。
しかも、宿のブログを拝見したところ、HOの写真とともに、温かい言葉でHOのご紹介やエールをいただいており。ただ、恐縮するばかりです。ありがとうございました。
静かで美しく、誰もが親切な町、様似。わずかな時間でしたが大ファンになりました。
以前は等じゅ院の敷地だったという「観音山公園」からの景色です
町内で発見したかわいらしい駅
(ひろみ) |
HO19号(7月25日発売予定)の「焼尻島に幻のサフォークを食べに行く」という企画で、先日、HBCラジオパーソナリティーの中野智樹さんと焼尻島にご一緒させていただきました。お会いした瞬間に「あ、仮面ライダーのお兄さん☆」と、思わずドキっとしてしまったようなイケメンさんで、にも関わらず、非常に丁寧で腰が低く、行き届いた気配りをなさる方でした。若い頃(今もまだ十分お若いですが)には、昼間某遊園地のヒーローショーでウルトラマンダイナ役のアルバイトをしながら、夜はDJをなさっていたなど、いろいろなお話を聞かせていただき、ワクワク&ドキドキのハッピーな一日となりました。
「幻」と称される焼尻島のサフォーク。船着場前「島っ子食堂」で食べることができます。1人前3000円。これで3人前、9000円也!
島っ子食堂のおかみさんも本当に温かい方で、手持ちぶさたにフェリー待ちをしているお客さんに「どこの人?コーヒー飲んでく?」と声をかけてご馳走していました。私も料理代をお支払いするときに「あらあ、○○円になっちゃったよ、いいの?」と本当に申し訳なさそうな顔をされ、「会社から出ますし、ご心配なさらないでください」とお答えしたにもかかわらず、「これで帰り3人でどこかでお茶飲んで行きなさい。ね、いいから」と1000円を戻していただき、もう涙がこみあげそうなくらい心が温まる思いでした。
黒い顔が愛らしいサフォーク種の羊。社長さんのトラックを見かけたり「来ーい、来ーい」と声をかけると集まってきます。こんな顔で見つめられると、うーん…。ごめんね。島では現在約400頭が飼育されているそうです。
中野さんは大口開けて羊を食べても、おどけていても、ただ立っていてもすべてが絵になる感じ^^
左は羊を飼育している萌州ファームの取締役場長、大井さん。レンタサイクルを利用し滞在4時間で島内強行取材とあって、大汗かきながら早口でまくしたる私に、「落ち着け、まず落ち着け」と大笑い。トラックを出して島内を案内してくれました。サフォークの羊についても「おいしい肉だよ。それに、島に牧場があるってこと自体珍しいし、ここの景色がきれいだってこともあって、マスコミの方が取り上げてくれておかげさまで今は人気をいただいているけれど、これがいつまでも続くという保証はない。この4月に町から経営を引き継いで、自分はここをなくすわけにいかないから毎日必死だ」というようなお話を聞かせていただき、私も考えさせられることが多くありました。
お会いした人すべてが親切で穏やかで、この日は本当に素晴らしい一日でした。最後に寄った船着場前のお土産屋さんのおばあちゃんに「また来ますね」と言ったら、「そう、いつ来る?待ってるよ」と言ってくれました。次はいつになるでしょう。早くまた行こうと思います。
(ひろみ)
|
年々物忘れをするようになり、何かを取りに台所に行ったのに、いざ台所に立つと「あれ?何を取りに来たんだっけ???」ということがよくあります。
仕事でそういうことがあってはならないと、気をつけるようにはしていますが、ここだけの話、実は私、1度だけ「取材のためにお店に行ったのに、取材をし忘れた」ことがあります。(この会社でのことではありませんが…)
それは、ある洋服屋さんに行った時のことです。正直なところ、場所も悪く、お客さんの姿もあまり見かけないお店だったのですが、「こんにちは〜っ!」と勢いよく店に入るなり、中に立ち込めていたのは異様な臭いと煙でした。何事?!と焦って店内を見渡すと、カーペットの端が燃えていて、それを店員さんがタオルでおさえて必死で消そうとしています。「大丈夫ですか!すぐに消防車呼びますねっ!」と声をかけると、店員さんは「呼ばないでください、大丈夫です、絶対大丈夫ですから、ゆっくりお店の中を見ててください」と必死の形相で、とにかく消防車は呼ぶなと繰り返すばかり。逃げ出すわけにもいかず、ましてやゆっくりお店の中を見ているわけにもいかず、一緒になって消火活動を手伝い、どれくらい時間がたったのでしょう、ともかく火は消し止めることができました。
焦げたカーペットを見つめ、店員さんも私も虚脱状態。その時、私のアタマの中からは「仕事」の2文字はすっかり消えていたのでした。床に座り込んだまましばし呆然とした後に、やっと気を取り直して立ち上がり「では、失礼します」とアタマを下げると、店員さんも「ありがとうございました」と深々とアタマを下げてくれ、店を出ました。「取材忘れた!」と、はっと気づいたのは数分後、駅に着いてからのことでした。あわてて電話を入れると店員さんのほうも取材のことはすっかり忘れていて、「取材は改めて後日」ということになり、その日は帰ってきました。
ちなみに、先日、前を通ったら、店はなくなり英会話教室になっていました。思い出の店なのに。残念です。
(ひろみ) |