最近は、どこへいっても「エコ」という言葉を聞くようになりました。 エコバックやマイ箸をもってエコライフ とか。 「エコ」な生活の中には「ものを長く使う」ということも 含まれていると思います。
今回取材に行った 売りたくない逸品(p7)の「楽歳」さんと、 うちの看板娘(p9)の「中山ミシン」さんで 「昔の人は本当にエコな生活をしていたんだなぁ」と実感させられました。
どちらの店にも半世紀以上前に製造された品物があって、
しかも、それらはちゃんと動く。 中山ミシンの社長である中山さんいわく 「みなさん古いから…ってすぐ廃棄なさろうとするんですけど、 ミシンはむしろ古い方が、修理してきちんと使える確率は高いんですよ」
ふみ子さんのミシンは57年前の中山ミシンと同型のものです
現在販売しているミシンが、どちらかといえば「家電製品」であるのに対して 古いものは「耐久消費財」として作られているので、 かなり頑丈に、また修理して長く使えるように製造されているのだそうです。 ですから、ネジを締め直したり、一部の部品を取り換えることで また、もとの機能を回復し、ミシンとしての役割を果たすようになるのだとか。 中山社長はとても紳士的な雰囲気の方でした
「いいものを長く使ってほしい」 という希望をもつ中山ミシンさんではミシンの修理も積極的に受け付けて いらっしゃいます。
一方「楽歳」さんは、古時計を中心に扱う骨董屋さんです。
中には、100年以上前に作られたという貴重な時計もありました。 店主の田中さんは、骨董を扱いながら時計の修理も手掛けていらっしゃいます。 修理をしていて気がついたら日が暮れていた なんてことも、しばしばあるくらいの熱中ぶり。
なにより眠っていた古い時計が動くようになることが楽しい とニコニコ答えてくださいました。
このときの取材で特に印象に残った言葉は 「人が作ったものは、人の手で直せます」
つまり、プログラミングされた機械が作るICチップで動くような時計は もう、人の手は及ばないのだけれど 人の手で削ったり貼り合わせたりした部品で動くものは、 人の手で再び同じもの(ほぼ同じもの)を作ることができる というのです。 うーん。なるほど。 なんだか 含蓄がある。
図らずも、なのかもしれませんが、 昔の人は多少機械に不具合が起こっても、直して長く使えるように作っていたんですね。 エコだわ〜。 昔の人と同じように、とはいかないかもしれませんが、 身の回りのものを大切にして、すこしでも長く使うようにして エコな人生を実現させたい と思った次第です。 中山ミシンさんの看板はレトロでかわいいし、歴史を感じさせます これは、楽歳さんにある「イカ百萬切機」これでイカソーメンが作れる…らしい
(みさと)
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以前に「運命の植物」の話を このブログで書かせていただいたのですが、 ご記憶の方はいらっしゃるでしょうか? (ご存じない方は、7月23日付のブログ「運命の相手」を 御覧ください)
そこで、私は稲の栽培キットである「ちんまい」を 育てはじめたという内容を書かせてもらったのですが… その後、私と「ちんまい」との関係(?)が、 どのようになったのかお伝えしたいと思います。
現在の姿は…
すごい!! 成長してる!
ちなみに、前回のブログのときはこんな↓でした。 7月24日のちんまいの写真
小さかった。 あれから毎日ぐんぐんと力強く伸びまして、 (まあ、多少葉の先が茶色くなっているのはご愛嬌ですが) こんなに大きくなりました。
解説書によると、近くに水を常備しておき、 土が乾かないようにこまめに水をやるのが 上手に育てるポイントだということです。 そのとおり、水の入ったペットボトルを近くに置き、 いつでも稲に水分を与えられるよう気を付けましたが、 ときどき様子をうかがうのを忘れてしまい、 土がからからになったことも…(苦笑) それでもこんなに元気に育ったのでした。
ただ、残念なのは、 「うまく育てれば稲の花が咲く」と聞いたのですが 一向につぼみらしきものができないことです。 ちょっとほったらかしにしてしまった期間が あるからでしょうか。
まもなくプレゼントの抽選を始めるところです。 「ちんまい」がみごと当選された方は、 ぜひ花を咲かせるくらい上手に育ててよろしければ、 こちらのホームページにご報告いただければと思います。
それから、HOの26号がまもなく発売いたします。 今度の特集は「モツ・ホルモン」、 お好きな方もそうでない方も、ぜひ一度 書店で手に取っていただければ嬉しいです。
(みさと) |
動物特集でもないのに、 毎号必ず動物が登場するとちまたで噂の(?)HOですが、 今回の野菜旅も、犬や鶏など愛らしい動物たちが誌面を飾ってくれました。 中でも、異彩を放っていたのがp40の「和みの風」さんで飼っている ロバの「サクラ」と「クルミ」ではないでしょうか。 ↑サクラ(母) ↑クルミ(娘)
取材当日、宿に到着したカメラマンと私が車から降りるなり2頭は 「何奴がやってきた?」 とでも言わんばかりに、私たちを凝視しながらもそろそろと私たちの方へ。 特に好奇心旺盛なクルミは、横に渡された2本の柵の間から 首を伸ばして私たちに近づこうとします。
身長が100センチあるかないかの小ささで威圧感がなく、 そのうえ愛らしい面持ちのロバに、 私も近寄って思わずヨシヨシ。 かじったり、どついたりされるかな…? と最初はちょっと怖かったのですが、 持っていたボールペンを食べようとする以外は、 特にいたずらもせず大人しいので、 柵越しからゴワゴワしたたてがみをなでたり、 背中やお腹をポンポンたたいたりして、ちょっとした「ふれあい牧場」にでも遊びに来た気分ですっかり和みました。
動物好き(?)のカメラマンが、 しきりに2頭を撮影しているのを横目に ご主人の桐木さんに玄関先でご挨拶をしていたときのこと。 「あ! 逃げた」 という声に振り向いてみると、 なんと元気なクルミが柵をすり抜けて 脱走しているではありませんか! 広々とした駐車場を楽しげに走り回るクルミ。 「どっから逃げたんだ!?」と不思議がる桐木さんと一緒に 私も非力(?)ながら、クルミを追いかけます。 ロバは特に足が速いわけでもないのですが、するりするりと3人の間をすり抜けて なかなかつかまってくれません。 5分ほどで、なんとか無事に柵の中へ戻りましたが、 取材前からびっくりのハプニングとなりました。 ※写真…撮っておけばよかったんですけど、そのときは必死で頭が回りませんでした。 ゴメンナサイ。傍から見るとかなり面白かったと思います。
後で聞いてみると、どうやら柵の隅の比較的間隔が広くなっているところから にゅるり(?)と体を滑らせて脱出した様子。 「最近、駐車場付近の草がおいしいって気づいたみたいで…。 でも、柵から脱出できるとなるとまずいなぁ」 と困り顔の桐木さん。 ここらへん↑↑の草がおいしいらしい
今頃、サクラとクルミはどうしてるかしら? しょっちゅう脱出して、桐木さんを困らせていないかな? と今でもときどき気になっています。
実はロバを飼育しているところは、道内でも数えるほどだそう。 和みの風に宿泊すれば、珍しいロバと触れ合えるだけでなく、 一緒に記念撮影もできます。 ↑こんなふうに。サクラはシャイなのでなかなか近寄ってくれないけれど クルミはとても人懐っこいです
気性が穏やかで、餌は周囲の雑草を食べさせるだけでもいいので、 大変飼いやすい動物だそうですが、桐木さんいわく 「鳴き声がうるさいのがネック」 とのこと。 取材中も何度か声をあげていた2頭(特にクルミ)ですが、 確かに、何とも言えない咆哮でした。馬とも牛ともとれない…… あえて擬音で表すと ブヒヒ〜 でしょうか? これじゃ豚ですね(笑)。 でも、豚の声とも違うんだよなぁ。 しかも、桐木さんがおっしゃっていた通り、結構な大音量なんですよ。これが。 生で聞いてみたい方は、ぜひ和みの風にご宿泊ください。 ロバがかわいいだけじゃなく、もちろん野菜料理もおいしいですよ。 ↑部屋の中からもロバの愛らしい姿が見られます ↑まわりは緑がいっぱいでそれを見ているだけでも和みます
(みさと)
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HO25号 「あ〜、幸せの野菜旅」 みなさん、ご覧になっていただけましたでしょうか? ビタミンカラー満載の誌面を見て 「見るだけでも、あ〜幸せ!」 と思っていただけたら、なにより 幸せです。
ところで、家庭菜園をされている方は少なくないと思いますが、 今回「ウィークエンドの畑生活」(p61)で紹介した 秋元さんの畑はかなり本格的で、 手入れの行き届いたものでした。
サイクリング用の自転車を入れるポールに、 ビニールを張って自分で作ったというビニールハウスには、 ホウレン草やチンゲン菜、ブロッコリーなど 虫に弱い葉物が植えられていて、 露地にはジャガイモ(なんと3種類も!)、 トウモロコシ、紫のアスパラ、長ネギ スイカやメロンなどなど、とにかくびっくりするくらい たくさんの種類の野菜が育っていました。 ↑インカの目覚め、男爵、メークインの3種類が育つ ↑収穫は3年後からだそうですが、紫色に育っているアスパラです! ↑ズッキーニの花が綺麗に咲いていました
(しかも、葉物など収穫の早く終わるものは、そのあと別のものを植える二毛作を実践しているそうです。ほとんど農家だ…と思いました)
取材をしていて特に印象に残ったのは、 10年ほど前にお亡くなりになったという 旦那さまとの畑でのエピソード。 畑は、旦那さまのかつての通勤路沿いにあるのだそうで 夕食用に野菜を収穫している秋元さんの姿を、 帰宅途中に見つけると、 後ろから『奥様、今日の収穫はいかがですか?』と よく声をかけてくれたのだそうです。
「畑で作業してると、今でもときどき 主人がそう言ってふっと現れるんじゃないかって思うことがあるんですよ」
にこにこと笑顔で話してくれた秋元さんでしたが、 その話を聞いた私は、生前の旦那さまとの畑でのやりとりが目に浮かぶような気がして 思わず、じーんと胸が熱くなりました。
さて、誌面でも紹介しましたが 秋元さんは岩見沢のコミュニティFMである 「FMはまなす」(76.8MHz)で 「ウーマンパワー」という番組を担当しています (メーンで担当するのは月1〜2回)。 そのためのネタ集めや、取材もすべてこなし、 番組の構成なども自分たちで行っているそうです。
私が秋元さんに取材を申し込むのとほぼ同時に、 秋元さんからも私への取材の依頼があり、 畑で秋元さんの取材を終えた後、ご自宅にお邪魔して 今度はラジオ番組用の私へのインタビューが始まりました。 事前にお話は聞いていたものの 「ちょこちょこっと話すればいい」と軽く考えていた私。 「準備しますから、ちょっと待っててくださいね」 というや、本格的なマイクとレコーダーが出てきて すっかり舞い上がってしまいました。
A4サイズの紙に書かれた質問票を提示され、 「だいたいこのような内容でお伺いしますから。 緊張しなくても大丈夫。『え〜』とか『あ〜』とか言っても ちゃんと編集できますから、リラックスして答えてくださいね」 と説明はされたものの、やっぱりドキドキです。 滑らかに質問をしてくださる秋元さんの横で 『え〜っと』だの『う〜ん』だのを連発。 だいたい5分程度でインタビューは終了しましたが、 緊張の汗をずいぶんかいてしまいました。
人に、かしこまって質問されるって結構緊張するものですね。 私が今まで取材した方々もこんな気持ちだったんでしょうか…? ドキドキはしたけれど、なかなか貴重な体験となりました。 まだ、未定だとはおっしゃっていましたが、 私のインタビューは8月中には放送される予定だそうです。 岩見沢市内の方々は聞くことができると思いますので、 ぜひ火曜18時にラジオを聴いてみてください。
(みさと)
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「どんな人にも、必ず相性のいい 運命の植物がある」 と、以前 友人から言われたことがあります。
私は、人並み程度に植物の名前も知っているし、 自分ではけっこう植物が好きな方だと思っていますが、 なぜだか、上手に植物を育てることができません。 誰でも育てられることで知られているサボテンさえも 枯らしてしまったことがあるくらいです。
「私って徹底的に、植物とは相性がよくないのかも…」 と植物と仲良くすることをすっかりあきらめていたころに、そう慰められたので 単純な私は 「よし!運命の相手を見つけるぞ!」 と、俄然元気になり、 以来、どんな植物も「これが運命の相手かも…」と思って 優しく接するようにしています。 (たいていは、勘違いなのですが…)
さて、話は変わりますが、間もなく発売するHO25号に掲載するため 先日「ちんまい」という観賞用の稲を栽培するキットを購入しました。
せっかくなので…と、現在社内で育てています。 「芽が出ないかな〜」 と、土の表面の乾き具合を見ながら水をやったりして世話していたら
なんと! 先日芽が出ているのを発見!!
小さな芽が3つも出ているではありませんか! よし! スクスク伸びろ! しっかり伸びろ! と、毎日見守っています。
これが、私の運命の相手かも!? もし、稲が私の運命の植物だったら、 どんなことが起こっても、食いっぱぐれなそうで なんだかいい感じ…。 順調に伸びたら、このブログでお知らせしたいと思います。 (お知らせしないときは、恐らく、「ちんまい」が私の運命の相手では なかったと思ってください)
さて、噂の(?)「ちんまい」が、 次号のどこで、どんなふうに掲載されているかは、 ぜひみなさん、ご自身で誌面を見てご確認ください。 あさっての25日発売です。 次号の特集は 「野菜」 ですよ。
乞う ご期待。
(みさと)
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